庭木の剪定、時期を間違えると何が起きるか
「剪定は冬にやるもの」と思っている方が多いですが、それが正解の木もあれば、冬に切ると翌年花が咲かなくなる木もあります。樹種によって適切な時期が違うため、「とりあえず切る」は思わぬ結果を招くことがあります。
落葉樹と常緑樹で時期が違う理由
落葉樹は冬に葉が落ちて休眠するため、この時期の剪定が木への負担が少なく、樹形も見やすいため作業しやすいです。ウメ・カキ・モミジなどは12月から2月が剪定の適期です。
常緑樹は一年中葉をつけているため、真冬の剪定は切り口から寒さが入りやすく、傷みやすいです。ツバキ・サザンカ・マキなどは、新芽が落ち着く5〜6月か、9〜10月が適しています。
花芽を切ってしまう失敗
最も多い失敗は、ツツジやサツキを夏以降に剪定して、翌年の花芽を切ってしまうケースです。ツツジ・サツキの花芽は7月ごろから形成されます。花が終わった直後(5月下旬〜6月上旬)に剪定するのが基本で、それ以降に切ると翌年の花が減ります。
ウメも同様で、花が終わった直後に剪定しないと、次の花芽の形成に影響します。「去年まで咲いていたのに今年は咲かない」という相談の多くは、剪定の時期が原因です。
剪定後のケア
太い枝を切った後は、切り口に癒合剤(トップジンMペーストなど)を塗ると、病原菌の侵入を防ぎやすくなります。特に梅雨前後の剪定では、切り口が雨にさらされるため、癒合剤の使用をお勧めします。
剪定は「切る」作業ですが、木の生長リズムを読む作業でもあります。迷ったときは、その木が今年どんな状態だったかを振り返ることから始めてみてください。